IT予算の調整にはいつも苦労します。特に、保守費については、いつもこの値が適正なのか判断に悩みます。
ソフトウェアの保守費は、年額で開発費の10%~20%程度という経験値はあったりしますが、どこが適正化と言われると難しいものがあります。
個別の保守費は別として、企業全体のIT予算に占める保守費という意味では、JUASの資料にアンケート結果があります。
http://www.juas.or.jp/project/survey/it08
たとえば、06年度実績で、
保守:新規=60%:40%
となっています。
保守の定義には、ハード、ソフトの保守費、償却費、通信回線費、保守の外部委託費等を含んでいます。
この数値、システム部門で保守人員を雇用していると、値が低くなる可能性があります。
保守の内訳、「外部業務委託費」は入っているのですが、例えば、データセンターに委託する監視業務を内製化しているとそのコストは、システム部門の人件費となり、数値として現れない可能性があります。
個人的には、インフラの運用コスト(IDCのハウジング費用、監視費用)が、どの程度が適正(対売上比など)がわかれば、コスト削減もできそうなんですが、なかなかそういった指標もないようで。
この辺のコスト下げるにはやはり相見積りを取るしかないんですかね。