ドットコムバブルのころ、インターネットの進歩により、多くの人が地理的制約を越えて働けるようになると信じていました。10年近く経った今、ある程度実現したものの、思った以上には進んでいません。
ITにより地理的制約を超えると思われていた
2000年前後、IT・インターネットの進歩により、新たなビジネスが生まれニューエコノミーが到来すると言われていました。
その当時識者は口をそろえて、
ニューエコノミーの登場により企業も個人も地理的制約から解き放たれる
(Atkinson and Gottlieb, "The Metropolitan New Economy Index,"2001.)
と、大きな期待を抱いていました。
それから15年経った今、残念ながら想像ほど我々は地理的制約から解き放たれてはいません。
いまだに、IT先端スタートアップはシリコンバレーに集中します。googleの開発拠点が日本の片田舎に来たりはしませんし、Appleも東京の山奥に拠点を構えたりはしないでしょう。
ITが多少進歩しようとも地理的に近くにいるということはいまだに価値があるのです。
続く
年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学
- 作者: エンリコ・モレッティ,安田洋祐(解説),池村千秋
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