特に、ファンというわけでもないのですが、SNSで流れてきたもので。
人間関係の自由
「ブログで稼ぐ」最大のメリットは「お金」ではなく「自由」です : まだ東京で消耗してるの?
こちら、その名の通り、ブログで稼ぐ最大のメリットは、「自由」という内容です。
このブログの中ではいくつかの自由が述べられていますが、面白いのが「人間関係の自由」です。
最後は人間関係の自由。ぼくには上司も部下もいません。もう、それだけで最高ですよね。
嫌いな人とは付き合わなくていい、好きな人と仕事すればいい、最悪、自分一人で仕事をすればそれで完結する。この人間関係のコンパクトさは、ぼくのようなコミュ障にはすばらしい環境なのです。
「人間関係の自由」そのものは、さほど新しい話でもないのですが、ここまで具体的に書くとちょっと響きます。特に中間管理職になったタイミングで聞くと身にしみます。
別に、コミュ障というわけではないのですが、イケダ氏の働く環境は、確かにすばらしいかも、とちょっとあこがれます。
企業の、中間管理職なんて、コミュニケーションだけが仕事みたいなもんです。人間に挟まれながらも、しかも人間関係は選べません。上司も選べなければ、下手すれば部下だって押し付けられます。
また、人間関係という視点で言えば、
「自分<ー>部下・上司」
という自分で何とかなる関係だけでなく、自分でコントロールの難しい、
「部下<ー>部下」や、
「部下<ー>上司」、
下手すれば、
「上司<ー>上司」
の関係にも気を使う必要が出てきます。
管理人数が、増えれば爆発的にこの関係は増えて行くことになります。まあ、好きじゃないとやってられません。IT分野で「俺は技術で食ってく!」みたいな人は、ユーザー企業IT部門ではやっていけなそうです。
働く相手の選択権は、モチベーションにつながる
人間関係の自由(チームの自立性)は、働く人のモチベーションにつながると、ダニエル・ピンクも言っています。
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
- 作者: ダニエル・ピンク,大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: ハードカバー
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この本では、デシとライアンの研究について言及しています。単純に言うと、給与やボーナス、地位といった外発的な動機づけより、やりがいや自律性といった内発的な動機づけを与えられた人間の方が、長期的にモチベーションを維持して成果をあげるというものです。
その内発的動機づけの要素の一つとして、自律性述べられており、ダニエル・ピンクは、自立性の重要な要素として、次の4つTをあげています。
- 課題(Task)
- 時間(Time)
- 手法(Technique)
- チーム(Team)
はたしてこれらのTについての自立性が企業内で与えられているかというと、課題、時間、手法については、企業内でのポジションがあがるとある程度、自由になるような気がします。結構自由に外出したり、好きに仕事を決めることもある程度可能になります。
しかし、チームについては、あがればあがるほど、自由度が減っていき、より複雑化していきます。増える人数に、複雑化する人間関係、だんだん収集が付かなくなっていきます。
まあ、人間関係の自由な組織なんてのはないんでしょうね。管理職なんで、人間関係の不自由と引き換えに給料をもらっているのかもしれません。
しばらくは、人に挟まれながら、がんばって稼ぎましょうか。