年末に差し掛かるこの時期、例年ベンダーのイベントで一杯です。最近は加えてベンチャーのイベントも増えており、難易度の高いスケジュール管理が求められます。
でも、同じイベントなんですが、両社はけっこうスタンスが異なっており、日々頭の切替が大変な今日この頃です。
とにかく予算取りのベンダーイベント
ベンダーイベントは、なんちゃらフォーラムなどという名前で、講演+懇親会だったります。基本、ベンダーからの接待で、来年度の予算確保のための一施策です。
講演も気合が入っており、大手のベンダーになると海外から著名人を読んできたりします。これ1000万円クラスじゃないかという人も来てたりするので、参加する方も結構楽しかったりはします。
特徴的なのが、懇親会。ユーザー企業が招待されるのですが、良くわからない食事会になります。ベンダーのおえらいさんが挨拶をしている横で、立食形式で食事をします。
立食ではありますが、基本動き回りません。同じ会社内で話をするか、もしくは、ベンダーの営業がアテンドして、いつもの顔見知りの営業と会話をします。
「えー、ユーザーがこんないるんだから、ユーザー間で懇親しようよ」と、とも思いますが、ベンダーも積極的に調整しようとはしないので、あまりユーザー間のコミュニケーションはおこりません。これなら着席形式でも良いのではないかと思ってしまいます。
それどころか、ベンダーは「ぼっち客」対策のために、大量の営業マンを投入し、ユーザー一社に一人くらいつける状態を確保しようとします。
結果として、ユーザー数百名、ベンダー数百名などという良くわからない状況になってたります。
まあ、結局、ベンダーからのユーザーに対する接待的なイベントという位置づけです。
誰だかわからないベンチャーイベント
ベンチャーイベント(スタートアップイベント)も、講演+懇親会の形式が多いです。ただ、講演も、VCが話したり、スタートアップ数社がピッチをしたりと、たいていは「誰、あの人?」といった顔ぶれです。
大抵、後半で懇親会になるのですが、懇親というか名刺交換会になります。胸につけた名札を確認しつつ、挨拶します。少ない接点をベースに話をして、適当なところで切り上げ次に回る。結構高度なスキルが必要とされたりします。
なかには、場を読まないスタートアップの人がえんえんとサービスの話を始めたりして、そういったときはどうやってその場を切るかが、悩みの種となります。
大手のベンチャーイベントはまだ統制されているのですが、良くわからないがその業界では有名な人が企画したイベントに行くと、カオス状態になってたりします。
狭いスペースで満員電車のような中で、挨拶し、名刺交換し、時折知り合いにあい「最近どう?」なんて話していると全く知らない人が、割り込んで名刺だしてくるといった良くわからない状態になります。気付けば、100枚近くの名刺がなくなってたりもします。
しかしこのベンチャーイベントなんですが、面白いのは名刺配っても連絡ないんです。うちみたいな中規模企業は相手にしないのかもしれませんが、ベンチャーから全く営業の電話もメールもほとんどありません。たまに、こっちが興味あって仕事お願いしてみようかと思ってメールしても無視されたりします。
かつて自分がベンチャーにいたときは、名刺もらったらすぐ営業みたいな泥臭いことしていたのですが、今はそうではないようです。SNSとかでさらっと仕事とってくるのかもしれません。もしくは、VCからのお金も十分にあるので、無理に営業コストをかける必要がないのかもしれません。ベンチャーもかわったものです。儲かってるのかな。
ベンチャーイベントの塩対応でもまれ、ITベンダーのイベントで癒されるという。このアップダウンが楽しめるようになってきました。
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厳しいスタートアップの世界が垣間見れます。今は違うのかもしれませんが。。。
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