中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

IT投資対効果2

  前回の続きですが、中堅企業のシステム投資なんていったら、数十億なんてとんでもないって状況です。 

 

 ただ、会社にとってみれば、数千万の投資でも十分大事で、経営者としては、「で、投資対効果は?」とか聞いてきます。 

 

 経営者としては当然のことかと。 

 

 正直言ってしまえば、直接金額換算できる効果なんてわかりゃしません。 

 

 がんばって出すにしたって下手すると時間の無駄です。200万/月のコンサル1人やとってやらせたら、 すでにそれだけで開発費の数%になってしまいます。もったいない。 

 

 特にありがちな、「人件費削減」なんてのも、数百人、数千人が従事している、業務の基幹システムとかでなきゃ、まず効果でません。 

 

 例えば、基幹のシステムを5億円かかって入れてそれに見合うコストっていったら、 

 5億円を5年償却として、年間1億円。これに見合う人件費って、係長クラス10人ってところです。 

  

 10人も首切れますか? 

 

 ましてや、数千万の販売管理システムなんて入れても人は減らないし、保守費考えれば、人手でやってた方が得です。

 

  大型の基幹パッケージなんか入れたら最後、ずーっと運用コストの高さに悩まされることになります。もし、運用人員を社内で雇ってしまった日には、配置転換も首にもできず、ずっと抱え続けることになります。

 

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