日ごろ定年後の再雇用については、人件費を圧迫費し若者の給与やポジションを搾取すると思うので反対しています。確かに、人手が足りないということは多々あるのですが、個人的には再雇用で人手を賄う前に、効率化しろよと言いたというのが正直な気持ちです。
学ぶ再雇用者
先日、朝の出勤時に自社の再雇用のおじさんと電車でばったりと。同じ路線なのでちょくちょく見かけるのですが、大抵は離れているので、声もかけず。
ところが先日同じ車両で目の前にばったり。そうなると声をかけないわけにもいかず朝の挨拶を。
むこうは、iPhoneで何か音楽を聴きながら画面を見入っていたのですが、声をかけるとヘッドホンをはずし、恥ずかしそうにiPhoneの画面を消してました。
画面を消すときにちらっと見えたのが、英語の基礎フレーズといったようなタイトル。正直、この人がこんな勉強する人だとは全くおもっていなかったので、驚き。つい突っ込んでみると
これから仕事で英語使う場面も増えそうじゃないですか。自分は英語がダメなので準備しておかないと
と。
てっきり、定年後の時間を使って海外旅行にでも行くのかと思っていたらそうでもなく。ちょっと見直してしまいました。
若者よりいいかも
一方でおじさんがきになるのは、最近の若者。
若者相手に、
アジア拠点の展開やってみない?
と聞いたところ、皆声を揃えて、
いやー、海外は無理ですよ。英語わかんないし
とか。
「じゃあ、勉強しろよ!20代だろ!」って、突っ込みたくなります。
もしくは、
ハワイならいきますけどねぇ
といったなめた回答。本音なのか斜に構えているのかわかりませんが、正直がっかりです。これじゃ60過ぎた再雇用者の方がいいじゃないかと。
一部上場の商社とかなら若手の意識も違うのかもしれませんが、中堅企業はこんなもんです。
再雇用者は、普通の社員よりも純粋だったりします。退職金も既に受け取り、ある程度お金もあり、出世レースからは外れているので出世欲もなく、むしろ純粋に仕事を楽しんでいます。特に、自分の知的要求を満たすといったことに楽しみを感じる方もいて、現役とは違うモチベーションをもっているのかもしれません。
カネや名誉といった外的なモチベーションよりも、楽しみ・知的好奇心といった内的なモチベーションの方が、継続的に成果を上げることは良く言われています。
へんに、文句ばかり言って対して働かない若者よりも、定年後の再雇用者の方がずっと成果を出すのではないかと思ってしまいます。大丈夫か、若者よ。
と、こんなこと言っていると本当におじさんになったなと感じますね。
僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか 各国「若者の絶望」の現場を歩く
- 作者: リヴァ・フロイモビッチ,山田美明
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