ここ、2回ほど天才関連の話が続いてますが、引き続きこの書籍から
- 作者: マルコム・グラッドウェル,勝間和代
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/05/13
- メディア: ハードカバー
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IQだけではだめらしい、知能以外のものも必要
前回にも書きましたが、IQだけでは成功するかどうかはわからない。というか、IQと成功は相関しないと言われています。
ではなぜ成功しないかといえば、IQは人間の一面しか測定しておらず、成功に対してはそれほど大きな影響を与えないためだそうです。
例えば、IQテストではコミュニケーション能力は測定できません。周りにもいませんか「頭悪いくせになんでこいつ昇進してんだ」とか。そう、コミュニケーションの能力だけでもそれなりに成功できたりはします。
この書籍にも、クリス・ランガンというIQが高い人物が紹介されています。彼はIQは高いものの
- 大学の教授をバカにする
- 周りとうまくやることができないなど、
IQ以外に大きな問題を抱えており、成功とは言い難い人生を送っています。IQは高いものの成功できなかった事例として述べられています。
その対比として、「原爆の父」と呼ばれたオッペンハイマーが出てきます。オッペンハイマーは大学院で教官を毒殺しようとしています。こういったマイナス点がありながらも、政府の要職に就いています。彼には人を説得し、魅了できる才能があったそうです。
創造力
また、創造力も測定できません。
有名なレンガのテストというイメージの自由な広がりを試すテストがあります。
- ”レンガ”、”毛布”の使い方を思いつく限り出しなさい
というものですが、これをとある学校で調査してところ、一人の少年は、
- (レンガ)「店のウインドウ破りに使う」、「家の崩壊を防ぐ」、「掛け布団の四隅にくくりつけ、羽布団がベッドから落ちるのを防ぐ」等
- (毛布)「ベッドで使う」、「森で不純異性行為をするとき、見つからないように被って隠す」、「テントの代わり」等
など10を越えるアイデアを出します。
一報で、学校で一番IQの高い生徒は、
- (レンガ)「何かを建てる」、「投げる」
という回答((毛布)も3つ程度)しか出てこないという結果だったそうです。
つまり、IQと創造力には相関があるとは言えないわけです。
頭以外で戦いましょう
さて、最近はIQテストなんかやらなくなったと思いますが、それでも社会に出るとときおり高IQの人間と出くわします。やっぱり頭の回転は良いし、時として見透かされているような気にもなります。
そんなときは是非レンガのテストで戦いましょう。それで負けると救いようがなくなりますが。。。