中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

クラウドソーシングはマーケティング調査に使えるか3

クラウドソーシングをマーケティング調査に使うと安くて早くできるのではないか、ということについて2回ほど書いてきました。そしたら、ちょうど昨日、クラウドワークスもマーケティングリサーチに参入とのこと。

marketing.itmedia.co.jp

 

まあ、ぐちゃぐちゃ言ってきましたが、クラウドソーシングでの調査は十分活用の価値があります。

クラウドソーシングはマーケティング調査に使えるか1 - 中堅企業IT部門の日常


初期的な調査として

確かに、クラウドソーシングでの調査は、既存のインターネット調査と比べて母集団に偏りがでる、その結果回答にも偏りがでる可能性はあります。

ただ、その差も注意して利用すれば、十分使えるはずです。特に初期調査で大まかな傾向をつかむには十分に使えます。

例えば、「首都圏の主婦は、どういった情報を見て買い物に行くのか?」などは、大まかな情報が取れるはずです。しかも、数千円で、数時間で取得が可能です。

 

まずは、クラウドソーシングで初期的な分析を行い、その後、実際の調査会社に詳細な検証を頼のむというのもありではないかと思います。

実際、仕事で調査会社に市場調査などを頼んでみることもあるのですが、結構やった後で、「高い金払ったけどあまり意味あるデータそろわなかった」とか、「あの質問追加しとけばよかったとか」というのは良くあります。確かに、調査会社も初期調査をやって外さないように注意はしてくれるのですが、それでも母集団の数が少ないため外れることも多々あります。
一旦クラウドソーシングで100人、200人のサンプルを取って初期調査を行うのは十分に意味のあることだと思います。

 

圧倒的なコスト差

圧倒的にコストが安いのも事実です。

ふつうにインターネット調査会社に頼むと100件で10万円近くします。1件1000円です。でも実際回答者に支払われるのは、数十円です。まあ、一体いくら中を抜いているのかといったところです。


ではインターネット業者がやってくれる作業といえば、アンケート用紙の作成と、データのまとめくらいです。(10万円くらいだと、当然詳細な分析レポートなどつきません。)

確かにアンケートを作成するのにはそれなりのコツがいります。質問の仕方、問題の配置の仕方、いかにバイアスがかからないように聞くか、といったことはかなり深い世界になります。でも、学術研究ではないわけで、企業が意思決定に使える精度であればいいわけです。本当に精緻なものが必要な場合を除けば、マーケティング担当が考えればいいわけです。逆にいうとそれくらいの頭はないと、マーケティング担当とは言えないのではないかと。

 

また、アンケート用紙をつくるのも、クラウドソーシングのWEB上で作成することができます。慣れるまでは多少時間がかかりますが、慣れれば、数問のアンケートは30分もあればできます。結果もcsvで得られるので、エクセルが使えれば十分に分析可能です。

 

有り余るマーケティング予算がある大企業ならすべて代理店に頼むんで楽すればいいかもしれません。でもお金のない中堅中小企業はこういった小さな積み重ねが差別化につながるのではないかと。

 

ちなみに、自分でアンケートを作ると、勉強になりますよ。どういった聞き方すればどういうバイアスがかかるか等々。たくさん失敗もしますが、それほど財布も傷まないはずです。

 

ぜひマーケティング担当の方はクラウドソーシングを使って、自分でやってみることをお勧めします。安くて勉強にもなります。

 

(これ0円なので宣伝してもあまり意味ないのですが、読んでみるとただにしては、それなりに情報があります。)

45分で分かる!海外と取引を始めたい人のクラウドソーシング 入門編: 21世紀の新しい働き方

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