WELQの問題もあり日本のクラウドソーシングは、「安いお小遣い稼ぎ」サイトみたいな印象がついてしまいましたが、世界を見渡せば、一つの大きな労働市場となっています。
米国の状況
米国の大手クラウドソーシングサイトUpworkが毎年調査している
によると、
米国のフリーランスは55百万人で労働人口の35%がフリーランスとのことです。驚くべき数値です。
このうち、半数強は会社で雇用されているなど、複数の収入源を持つフリーランスですが、それを除いても20百万人以上はいることになります。
また、フリーランスのうち54%がオンラインで仕事を見つけた経験があると述べています。
オンラインを通じた仕事のやりとり、クラウドソーシング、は大きな労働市場となっています。
ウクライナのクラウドワーカー
クラウドソーシングはウクライナでも一つの労働手段として人気がでているそうです。
Upworkに12万人が登録しており、2015年の最初の3ヶ月で16,000人が新たに登録したとのことです。
新たな登録者には、大学新卒など若い年代が多く含まれています。Upworkを通じて得られる収入は地元で職につくよりも多くの収入を得られる可能性があり、技術を持った若者を引きつけています。特に、モバイルWebの開発などが需要の多い職種となっています。
この記事の中では、ある若者がUpworkで1日に受注する金額が、25年の経験を持つ医者である母の月収より多いなどという、ちょっと笑えないような話も乗っています。
マッキンゼーのレポートによると、クラウドソーシングのような新たなデジタルプラットフォームは、2025年までにヨーロッパの雇用を2.5%上昇させるだろうと述べています。
ウクライナだけでなく、マレーシア、ベトナムといったアジア圏でも多くの若いワーカーがUpworkで仕事を得ています。クラウドソーシングはグローバルで仕事を融通する立派な労働市場として機能しています。
つづく。
(元祖クラウドソーシングの本です。10年近く前の書籍ですが、まだまだ参考になる内容です)
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