日本を代表するSIer F社、N社、H社などは、総合的なITサービス提供をうたっています。
ゆりかごから墓場まで
大規模なITシステムを構築する場合は、企画、設計、開発を行い、そしてシステムが稼働したら保守が始まります。
そしてシステムのライフサイクルが終われば、新たなシステムを企画し、古いシステムからデータを移行し、そのシステムに関連するソフトウェア、ハードウェアを撤去します。
こういったシステムの一生、まさにゆりかごから墓場まで、を大手のSIerはしっかり面倒みますと提案してきます。
ベンダーにとっては、システムのライフサイクル全体をおさえることで、開発で儲けることに加えて、次のようなメリットがあります。
- 保守業務から長期的に利益が生み出せる
- 保守業務を通じて顧客業務を理解することで周辺ビジネスへの提案が行える
- システムリプレース時に次期システム開発の受注確率があがる
特に、長期に渡りそのシステムを保守することで、データの特性や、現場に置いてある機材の状況などを把握することで、システムリプレース時には、よりユーザーニーズを理解し、低価格で提案することができます。
一方で、既存システムを知らないベンダーにとっては、眼に見えないリスクがあるので、よっぽど戦略的にリスクを取らなければ、ひっくり返して受注は難しいものです。
そういった背景もあり、最近は大手SIerは受注するために
「システムのライフサイクルまとめて面倒みます!」
と大風呂敷を広げて提案してきます。
じゃあということで、いざ発注してみると、それなりにトラブルが発生します。
つづく
(ITと関係ありませんが、なかなか面白い自己啓発書です。新入社員の行動指針から、経営者の哲学まで、幅広い自己啓発トピックが含まれています。)
最強の働き方;世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓
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