中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

IT部門の年末年始

 今年は、年末年始は9連休!というようなことはなく、暦の上では休みですが、実際は年末年始休まず営業中という状況でした。

 

 年末年始は大忙し

 うちの会社も一部BtoCの小売りチャネルを持っており、BtoBが休むのとは、逆に稼ぎ時です。

 当然、小売りチャネルはフル稼働で、下手したら年間で最大の稼働を達成する可能性もあります。

 いままで見たことないアクセスに対して、システムが落ちないかどうかひやひやしながら、年末・年始を過ごすことになります。

 

それなりにトラブルはある

 システムダウンまでいかなくともちょくちょくトラブルはあります。UPSが死んだとか、HUBのポートが壊れた等々、こまごましたものがあります。

 当然、ベンダー保守に入っていたりするので、機材系は、24時間もしくは、翌日対応で修理してくれたりはします。

 面倒なのは、アプリケーション入ったPCやサーバーで、これが壊れると大変です。

 

ベンダー保守は落とし穴だらけ

 POSシステムなんかでも、24-365の保守が当然用意されてます。それなりの保守料を支払えば、年末年始も対応してくれます。

 ただ、POSの基本システムに別ベンダーでカスタマイズを入れたりすると結構面倒なことになります。

 

 例えば、店頭のPOSが壊れると、POSベンダーは24-365で保守してくれるので、翌日には機械は直り、基本部分は修復されます。とりあえずレジの最低限の機能は復活します。

 しかしながら、本社サーバーとの連携等のカスタマイズ部分に関しては、開発ベンダーSEがふつうに9連休とか取ってしまったりするので、対応できなかったりします。POSの機械が直っても、アプリケーションが動き出すのは連休明けとか訳の分からないことになり、業務的には全く役に立たないことになります。

 

元締めには注意

 こういった多段階の保守体制はちょっと大きなシステムになると、すぐに発生します。こういうケースでは、大元締めのベンダーが入り、ユーザー企業はそこと交渉するので、落とし穴に気づくのは、後々になってからだったります。

 

 大元締めベンダーも受注時には、「大丈夫で保守は万全です」的なトークでやってくるので、最初はこんな落とし穴があることに気づきません。

 気づくのは早くて開発の後期に行う、運用・保守の設計フェーズになってからだったりします。発注段階で細かいところまで気づくか、というとなかなか難しいものがあります。

 例え気づいたとしても、「その辺は、日本企業的な対応をしますので、ご安心を」とか安心できるのか、できないのか、よくわからない回答がきます。

 

 こうなってしまうと、気づいたときは、時すでに遅しとなります。すでに発注は完了しており、あとは元締めの営業に交渉して、関係会社に押し込んで年末・年始稼働してもらうかになってきます。

 

 年末年始もちゃんとやってくれよというのが、ユーザー企業の正直な気持ちです。なんともやるせない状況です。

 

 今年も年末年始はじゃんじゃん電話がかかってきて、正月早々大変な目にあいました。しかしまあこれでも、イオンやユニクロのような大企業はもっとIT部門もっと大変なんでしょうね。中小企業でよかったです。

 

 今年は大きなトラブルがないことを祈って。

 

(年末年始で読もうと思って買ったものの、トラブル続きでまだ100ページしか進んでません。。。) 

21世紀の資本

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