中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

ゆとり世代のSE

先日、現場でPOSシステムを導入していたところトラぶった際のお話。

 

だべるゆとりSE

深夜2時、システムがうまく連携データを出せずトラぶり、当然我々では対処できないので、現場にいた若手SEに対応をお願いすることになりました。

「承知しました。本社のチームと連携します」

と電話を入れてベンダー本社の対応待つことに。

 

こちらには、データ連携先の企業から「どうなってんだ」という連絡がたびたび入るも頭を下げるしかない状況でした。

 

こっちはいつ対応できるのかやきもきしている一方で、現場にいた若手SEのゆるいことゆるいこと。ふたりいたのですが、仲良くおしゃべりを続けている次第です。

 

さすがに30分くらいたったところで、

「どうなっているんですか?本社から連絡は?」

と聞くと、ようやく携帯を取だし本社に状況を確認します。すると、携帯を片手にPCに座り、いくつかコマンドをたたき、SQLを変更しわずか10分で対応完了となりました。

 

なんだこの若造は!。連絡したらしっぱなし、お客様の気持ちをおもんばかることもなく、自分の責任範囲を超えれば我関せずの姿勢。これだからゆとり世代は!個人主義で気の利かないやつらめ、と憤りを感じてました。

 

読書にふけるSE

20年近く前、とある情報システム開発の現場にいたSEの話です。その現場には100人ほど、ベンダーから派遣されており、各20名くらいずつのサブチームに分かれてました。

プロジェクトは火を噴いており、ユーザー、ベンダーともに24時間体制のような現場でした。

 

そんな中とある20代のSEは、18時過ぎるといつも読書を始めます。確かにそのSEは仕事は早いのですが、他のチームが火を噴いている横で手伝うこともなく読書を始めます。

ユーザーもいる前でさすがにその行動は、目に余るということで、マネージャーが注意します。するとそのSEは、

「自分の仕事は終わっているです。なんかあったら、ということで待機していますが、特に仕事はありません。空いた時間が自分のスキルを上げるために読書しています。マンガ読んでいるわけじゃないんです。会社にとってもプラスでしょ」

と反論します。が、当然そんな理由はとおりません。

「お客様が大変な状況で、読書することは許可できない」

ということで読書禁止となります。

 

次にそのSEは読書がダメならということで、ヘッドホンで音楽を聞き出しました。ユーザー企業の人間も誰も聞いていない中で、ヘッドホンをつけているのはそのSEだけです。当然NGです。

「別に音楽聞いている分けじゃないんですよ。英語の勉強なんですよ。それでもダメですか」

と反論もむなしく、ヘッドホンもNGです。

 

いつの時代も変わらない

ちなみに、このかつての生意気SEは20年前自分です。当時は意識高い系の人間だったので、
「ユーザーなんて契約している取引先だろ、気なんかつかってもしようがないじゃないか。結果で勝負だ。」
という気持ちでした。

「社畜になるなら自分のスキルみがいた方がましだろ。」

とにかく自分が一番、個人主義でした。

今となっては、客先でそんなことすれば、マネージャー達が責められるのはわかるのですが、当時はそんなこと知ったこっちゃないという感じでした。

 

確かに最初のSEみたいにだべっていたわけではないのですが、まあ、自分の範囲外は知ったこっちゃないという自己中心的な面は同じです。

 

ゆとりゆとりって言いますが、おじさんが言う「最近の若者は」と変わらないのかもしれません。

 

そりゃ若いうちは給料も安くて会社に奉仕してもプラスは少ないわけです。また、お客様の苦労なんて社会人数年目でわかるわけありません。

だから若いSEに三遊間のゴロをひろうようなことを期待するのは間違いなのかもしれません。

 

たぶんいつの時代もそうなんでしょう。

 

 (気遣いを無駄ととるか、仕事のコツととるか)

100%好かれる1%の習慣

100%好かれる1%の習慣

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ