中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

保守費はどこに

ITシステムを開発すると付いてくるのが保守です。基本、ユーザー企業は開発したソフトウェアの保守なんかできませんので、ベンダーに任せることになります。(海外は違うらしいのですが。)

 

不透明化する保守費

保守費は年々不透明になってきます。以前だと、「一人のSEがこのソフトウェアに保守が必要なので1人月100万円です」なんてのもあったのですが、最近は、「ソフトウェア開発の15%です。」など、算出根拠不明のものが結構あります。

ユーザーとしても横比較などはするのですが、どこまでが適正な価格なのか、正直わからない状況ではあります。

 

クラウド化してくるとさらに不明になります。googleなどは、500円/月・ユーザーからです。

シンプルで明快な料金プラン - Google Apps for Work

この500円が、保守員の人件費になっているのか、サーバーの償却費になっているのか、そんなことは全くわかりません。基本言い値です。

 

価格が明確になってもサービスが保証されることはない

あまり、ひどくふっかけるベンダーがいたので、一度、「そもそもこの300万円/月」ってどういった根拠と問い詰めると、「保守にSE二人貼り付けているんです。いつでも対応できるように二人分のコストをもらっています」とのこと。

 

こっちも交渉余地もないので渋々、受け入れて保守開始。

 

で、あるとき普通の平日にトラブル発生で、ベンダーに問い合わせると、

すみません、今日は会社で指定された休みなんで、SEが対応できません。

はっ?って感じです。さらに、

今週、二人とも有給をとって、海外にいっており連絡がつきません。

というケースも。事前に連絡くれよぉという泣き言も全く無視です。さすがに頭に来たので、クレームを入れると

うちは労働組合がうるさくて

とのこと。正直知ったことかという、というところです。ちゃんとサービス定義しているつもりなんですが、結構落とし穴が多く。。。

 

ITシステムの罠31

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