最近仕事が溢れています。どこも同じかと思いますが、中間管理職は仕事であふれています。
プレイヤーとして目いっぱい使いたいのに加え、管理もやらせたい。結局両方やらせることになり、フル回転です。でも、フル回転だと考える暇もありません。
さて、考えると言えば、今月のHBRはデザイン思考特集です。
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2016年4月号 [雑誌]
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その中で、東大の野矢茂樹教授との対談があるのですが、こちらが面白い。
教授曰く、
「論理と思考は正反対に位置するもの」
だそうで、論理はトレーニングでより効率化できるそうですが、新しい発想を生み出す思考はそうではないとのこと。詳細はぜひこちらを一読ください。
この記事の中で、特に印象深いのがHBRの編集者と教授のこのやり取り、
HBR:「1時間の散歩で答えが出るとおっしゃいましたが、それを30分で出るようにする効率的な方法はありますか。」
中略
野矢教授:「じっくり時間をかけて答えを出せばいいじゃないですか(笑)。多くの結果を出すことより、そのプロセスを楽しむことのほうがはるかに大事ですよ。効率性を求める態度は思考の敵で、それはむしろ新しいものを生み出しにくくしてしまいます。」
編集者のような質問って、ついついしたくなっちゃう気持ちが良くわかります。多くのサラリーマンは、いつも仕事に追われ、短時間で答えを出す必要に迫られてます。それが論理で答えがでる課題であれ、思考で絞り出さなければならない答えであれ。
多分、新しい発想から課題を説く場合は、それじゃだめなんです。じっくりを考える時間を取って、さまざまなインプットを融合させないと答えがでないのです。
ぜひ、社員にフル回転させようって企業は、長期的にもマイナスなんですたぶん。さあ、マネジメントの皆さん、中間管理職にもっと自由を!
ああ、暇にならないかなぁ。
デザイン思考が世界を変える (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ティム・ブラウン,Tim Brown,千葉敏生
- 出版社/メーカー: 早川書房
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