中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

プロジェクトの成功とは? -- 成功の評価指標

 引き続き、プロジェクトの成功の件です。前回、コスト、スケジュール、品質というのは古典的な評価指標で、プロジェクトの成功の一部しか表していないと述べました。

 

 では、何がプロジェクトの成功を示すかという話になると、多種多様な議論が続きます。学術的な研究も多数行われており、google scholar(ふつうのgoogleではなく)で"project success"を検索すると、3,830,000件もヒットします。

 

  例えば、何が成功を定義するか、良くでてくるものとしては、

  • ユーザーの満足度:どの程度、プロジェクトに満足しているか
  • ビジネスへの寄与:プロジェクトの結果が、市場にへの製品投入や開発・製造にどの程度寄与したか
  • チームメンバーのチャレンジ:チームメンバーの興味や挑戦に良い影響を与えたか
  • コミュニケーションの満足度:コミュニケーションがうまくいったか
  • 。。。

などがしばしばあげられます。

 

 ITのプロジェクトのみに絞って言えば、「ユーザーの使いやすさ」、「ITシステムによる業務の短縮度合」などもよく利用されます。

 

 成功の評価指標は、古くからいろいろと考えられており、研究者が研究の目的に応じて適切に(都合よく?)定義(選り好み?)しています。

 

 では、成功を定義したら次になにがやりたくなるかといえば、「プロジェクトが成功or失敗するにはどういったことが重要なんだろう」ということを調べ始めます。

 

 そう!ちまたにあふれる「成功要因」ってやつです。

 

 

 

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