中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

コンサルが必ずつかう「3つの言葉」

少し前に取り上げられていたこの記事ですが、これってなんちゃってコンサルタントのことですよね。

toyokeizai.net

 

 

デキない男が必ず質問で使う「3つの言葉」

というワードが、次の3つです。

「おっしゃる通りで~」
「なるほど」
「一つだけ良いですか」

 

これってコンサルが良く使うワードそのままじゃないですか。。。

 

コンサルタント達が使う
「なるほど」
の人の話を聞いていない感といったら。。。

「おっしゃる通り」

の全く同意していない感といったら。。。

 

外資系コンサルタントと話すときはぜひ注意して聞いてみてください。なんなら1時間に何回言うか数えてみては。

 

3つ子の魂。。。

コンサルタントが、「なるほど」「おっしゃる通り」を使うのは、若いころからの教育のたまものです。

 

コンサティング業界には、

「新卒から企業の経営層とディスカッションでき、ほかの業界とはくらべものにならないくらい成長できる」

などと言われて、東大はじめとする有名大学から大量に応募が来ます。

 

で、確かに入社してみると、新卒でも企業の社長、役員、部長クラスくらいと、企業戦略について話す機会があったりします。でもそれは機会があるだけです。

新卒がいきなり話せると思いますか?無理な訳です。ちょっとしたフレームワークかじって、クライアント業界の基本的な数値知っているくらいのやつが、経営者がうなるような会話ができるはずもないのです。

 

でも、そんな新卒にも機会はやってきます。

そこで会話で出てくるのが、「なるほど」、「おっしゃる通りで~」、「一つだけ良いですか」です。

 

クライアントのお偉いさんとの会話になると、新卒君はがんばって、
「御社の利益率がここ数年でX%落ちていますが、その課題は何だとお考えですか」
とかいっちゃうわけです。

 

それに対してお偉いさんはとうとうと答えるのですが、新卒君はよくわからないわけです。そう簡単にわかるはずもありません。
向こうはその業界のプロですし、経営の経験もあり、勉強もしているわけですから

 

そこで新卒君の口からでるのが、
「なるほど」
です。

相手の目をじっと見ながら、軽くうなずき「なるほど」と返します。その後しばらくの沈黙が続きます。

 

その「なるほど」の裏では、
「うわー、何いってるかわかんねぇ。どうやって答えるか?」
「そういやこないだ日経ビジネスで同業の話やってたなその辺の話でお茶濁すか」
「なんかフレームワークに入れて考えると、それっぽい答えでてこないかな。」
とか必死で考える訳です。

で、なんか解答するわけですが、当然的はずれなわけです。

先ほどの記事に

「なるほど」返しは、わかってないんじゃないかと相手を不安にさせます。

って、本当にわかってないんです。だから仕方ないんです。
 
ちなみにこういった話し方は、トレーニングでも教えられます。
「間が空くときは、つなぎ言葉をいれましょう」
といった感じで。

 

こうして若いころに教えられた「なるほど」、「おっしゃる通り」は、着々と進化を続け定着してきます。

そして、絶妙の間、視線、立ち振る舞いという付加価値をつけて、「なるほど」、「おっしゃる通り」は完成の域に達します。

 

40代になれば、わからない時、頭が二日酔いで回らないとき、いかなるときでも「なるほど」、「おっしゃる通り」これだけでその場を取り仕切ることができるようになります。本当は何も考えてなくても。

 

自分もいまだに、「なるほど、なるほど」言ってますよ、社内のおえらいさんに。ばれていないことを祈ります。

 

(コンサルの実情を学ぶにはぜひこの一冊を)

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

 

 

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