最近のベンダーがだしてくる契約書がひどいという話。
契約を真逆にしてくるベンダー
最近、ベンダーの方々は契約で有利な条件を結ぶように社内法務から言われているらしく、契約書が良く書き換わってます。
営業から
「前回と同じ契約内容になっておりますので」
とか言って渡されるのですが、よくよく見ると異なっており、営業もそれを認識していないというのは良くあるケースです。
社内法務が説明していないのか、営業がしらを切っているのか。。。
著作権の帰属
多いのは、著作権をベンダーにすべて帰属するという内容です。以前は、ユーザーに帰属というのが主流だったのですが、最近はベンダー側に寄せる動きが主流です。
ユーザー企業としては、「いやいやうちの会社・業界独自の業務ノウハウがあるのだからこっちに帰属させてよ」とか言うのですが、先方は、
「経産省の出したガイドラインに従って、ベンダ帰属ですよ」
とか平気で言ってきます。こんなの「ばかじゃないの」で一蹴です。
最近よく持ち出されるガイドラインは恐らくこちらです。
これはその名の通りあくまでガイドラインです。
法的な強制力はないですし、ガイドラインですら検討委員会のメンバーであるNECや富士通のロビー活動のたまものでしょう。そんなものにユーザーの個別商取引の契約において従う義務はないわけです。
また、ガイドラインの検討資料のなかにも、契約の前提として
「著作権を含む知的財産権の帰属について、契約書締結前のプロポーザル・見積段階において、事前に提案・見積条件として説明する。」
といった処理が必要という記載があり、それすら行わないのに、ガイドラインがとか言ってくるベンダーにはあきれてしまいます。
ちなみに、うちの会社はRFPに権利の帰属先はこちらという条件を必ず盛り込んでいます。当然、ベンダーもちのパッケージ等は別の話ですが、そういった細かいのは応相談という姿勢です。
まずは、RFPちゃんと読んで、最初から言ってこいというのがこちらの言い分です。最後の契約になってこそっと変えてくるのは最悪です。
つづく。