前回から続く、ベンダーとの契約に納得がいかない件です。
超過費用は払うが、早く終わっても戻ってこない
ベンダーと準委任契約(成果物の完成が要求されない契約、要件定義フェーズとかがこの契約になることが多い)で、良く見かけるのが、
「予定の作業時間を超過したらいその料金をいただきます」
的な内容。
一方で、契約書のどこを見渡しても
「予定時間より作業が早く終了したら返金致します」
とは書いてないわけです。超過すると取るけど、早く終わったら返金はしないという完全な不平等契約です。
もともと、ベンダーとユーザーの間には情報の非対称性があるので、ベンダーがどれだけサボっていようとも、どれだけ他の仕事やっていようともわからないわけです。
なので、
「早く終了したら返金します」
なんて契約書に買いても、適当に作業をやったことにすれば、返金なんてしなくて良いわけです。むしろ返金してくるようなお人よしベンダー生き残っていけないと思いますが。
著作権は召し上げる
これは前回も書きましたが、最近の契約は著作権をベンダーが総取りで書いてくるケースが多々あります。
ベンダーとしては、
「実際に設計書書いたり、コーディングした企業が著作権を保持するのが妥当です」
といった言い分です。
ふと考えると、実際に設計書を書いているのは下請けベンダーだったり、コード書いているのは中国のオフショアベンダーだったりします。でもそれらの企業は元請けのごり押しに負けて、著作権は召し上げられているわけです。
徹底した交渉を
ユーザー企業もつい契約をおざなりにするので、ベンダー契約が増徴してきている一面もあります。
大手元請のN社、F社とかI社とかの契約は不届き千万です。怒りしかありません。
ぜひユーザー企業の方々は、ベンダー企業のロビーイング活動のたまもののガイドラインに惑わされることなく、ベンダーと交渉しましょう。
だって、どう考えても筋が通ってない!
(ユーザー企業のIT部門は必読です。交渉のポイントも載ってます。)