幸福学者の研究のお話です。
内容は、給料を上げてもモチベーションは上がらないという話。ではどうすればよいかという点に関し、いくつかの事例をあげています。
文中では、有効な手段として表彰の仕組みとポイントでの報酬を取り上げています。これはポイントを旅行や食事に変えられる仕組みで、表彰された側に選択権があります。
受賞者自身でポイントの使い方を選べるため、プラットフォームへの参加意欲が高まる。そして個々人に選択の自由を与えることで、ビーガン(完全菜食主義者)に報奨としてステーキのディナーが提供されたり、耳の聞こえない社員にiPodが贈られたりという問題を回避できる(どちらも実際に起こった表彰制度の失敗例だ)。
とのことです。
でも正直なところ、給料だけではモチベーションが上がらないのは前から言われていたこと。その前に、給料あげてから考えてくれというのがサラリーマンの本音かと。
文中にもちゃんとあります。
ただし注意すべきは、表彰制度をしかるべき昇給の代替にしてはならないということだ。両方を併用することで効果を発揮する。
さあ、景気の良い企業の皆さん、まずは中間管理職に昇級を!
ちなみに、この記事は全うな研究者が行っている研究がベースの記事なので、一読の価値はあるかと。ご参考までに。
(”幸福”、”科学”というキーワードは、日本では某団体がヒットしますが、海外では幸福は科学されています。)
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(モチベーション研究のまとめとしてはこちらが読みやすいです。こちを読んで引用の文献を読むとだいたい網羅できます。)
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