中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

おっさんでも博士になれば老後安泰だろうか

日本はいうまでもなく高齢化社会です。

企業も高齢化する

2060年には、人口は8700万程度に落ち込み65歳以上が占める割合は40%に達します。

もう、世の中、おじさん、おばさんばかりです。

 

ちなみに、日本企業のCEO就任の平均年齢は、すでに60歳を超えていますので、2060年には社長就任70歳、退任が90歳とかがざらになるのではないかと。

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今年就職したみなさん、あと、40年すれば社長の席が見えてきますよ。それまで健康に気を付けましょう。

 

社長になれない人はどうするか

一方で、誰もが社長になれるわけではありません。役員になれるのも一部でしょう。そんな人は、60歳で定年した後も、10年以上働くことを考えなければなりません。

 

かといって、60歳の再雇用だと大幅に給与が下がりそうだし、年金受給も先だし、退職金も少なし、とキャリアの悩みは多そうです。

 

じゃあ60歳転職から転職するかといっても、難しいのかと思います。出世コースに乗れなかった人は、新しい技術、能力、資格を身に着けなければならなくなるのでしょう。

 

そんな中、52歳以上に絞った博士課程というのは、まさにこういったニーズにこたえる取組みかもしれません。

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博士号というのは、日本では価値が限りなく0に近いですが、海外の企業ではそれなりに価値があります。Ph.D.という称号を名刺に入れるだけで、”Mr."から”Dr.”に呼び方が変わります。(逆に海外に行った際に、Ph.D.持っているのに、"Mr."とか呼ぶと怒る人もいます。)

 

Ph.D.と書くだけで、それなりの教育を受け、それなりの能力があると期待されます。しかも、大半のケースで、大学名は関係ありません。というか、海外の人には、日本の大学ランキングなんて知りもしません。そりゃ、東大、京大クラスになると聞き覚えがあるかもしれませんが、そのほかは、以下同文みたなものです。

 

転職の際に、論文のチェックされるかもしれませんが、適当な海外の学会にいくつか投稿しておけば、ごまかせるでしょう。論文誌なんて大量にありますから。

こうなると、年とってある程度の勉強で博士号が取れるというのは、究極の学歴ロンダリングかもしれません。

 

しかし、こういったことを私大がどんどん始めるて、ちゃんと博士号の審査をしないと、なんちゃって博士号が増えて、日本の博士号の評価が落ちないかというのも多少不安です。

20代からまじめに研究している博士号の方々に迷惑がかからないように、審査だけは厳しくやってもらいたいものです。

 

(100歳まで生きる人生をどう設計するか、必読の書です) 

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