中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

推測でものを言わない

我ながら、昔から思い込みが激しいというか、推測でものを言うというか、節足な判断で問題を起こすことが多々あります。いかんいかんと思いながらもなかなか治りません。 

2次情報に振り回される

「あの部署のAさんはこの件に反対しているようですよ」

「ほら、Aさん前も、これに似た件について反対したじゃないですか」

といった話を聞くと、すぐに

「Aさんのことだから、また我々に反対しているな、けしからん」

みたいな反応をしてしまいます。

 

いざ怒り心頭でAさんに話に行くと、実はそこまで反対していなかったり。もしくは前回とは違う理由で反対しており、正当な理由があったりすることも多々あります。

 

確証バイアスの影響を受けやすい

ちなみに、こういった脳の動きは、まず情報を聞いて

Aさんは反対は今回の案件に反対しているに違いない(と勝手に確証する)

→もともとAさんは反対派のはずだ→そういえば、前もこうだった

というように、自分の信念をサポートする情報を意図的に探しに行きます。で、どんどん思い込みを深めていきます。ちなみに、これを確証バイアスと言うらしいです。

 

バイアスに流されやすいかどうかは、個人差があるようですが、自分は結構流されます。

(この辺の話は、こちらに詳しいのでぜひ、一読を) 

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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1次情報をちゃんと取ろう

いままでも部下のこういった言動にかなり振り回されてきたので、気を付けるようにしているのですが、なかなか直りません。

また、アフターファイブでやってる学術研究では、1次情報にあたることを口酸っぱく言われるのですが、仕事となるととたんに抜けてしまいます。

 

直観で脳みそが動いてしまうようで、じっくり考えることが不得意なようです。

 

とは言え、こういった報告をしてきた部下に

「ほんとかそれ?」

といった言い方では、相手を疑っていることにもなりかねません。しつこいと、「パワハラだ!」とか言われそうで。

なんで、

「なるほどそうか、具体的にどういっていたか、聞いてきてほしい」

といったように、本人に確認させ、本人が気づくようにさせようとは思っています。

 

でも、部下自身が確証バイアスに流されていると効果が少ないのが悩みどころです。そもそも「絶対に黒」と思っている人の話は、ほとんどが「黒」のサポート情報ですし、それ以前に自分が真っ先に確証バイアスに流されていたりすると、部下以上に思い込んでしまい、確認指示もろくにださなかったりします。となると、あまり意味ないかもしれません。

 

うーん、ここ10年くらい頭の使い方が進歩していないような気もします。もうちょっと、年取ると丸くなって、節足な判断をしなくなるもんじゃないかなぁ、とも期待しているのですが。

  

 (この人最近違う方向に行っちゃってますが、ちゃんとした研究者)

認知科学への招待

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