中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

村で育ちの高齢者が経営する日本企業

さて、前回紹介しましたが、政府で「未来会議」なるものが開かれ日本の成長戦略について議論されています。また、そこから出た主要4テーマについて「構造改革徹底推進会合」が個別に設置され議論が進められています。 前回に引き続き、この資料の内容につい…

収益性の低い日本企業

未来投資会議という日本経済再生本部が管轄する会議があります。議長は内閣総理大臣で、日本の成長戦略を考えるというものです。 過去日本の成長戦略を国も検討してきましたが、それをさらに進める司令塔として「未来会議」が設置され、特に主要な4分野につ…

おっさんでも博士になれば老後安泰だろうか

日本はいうまでもなく高齢化社会です。 企業も高齢化する 2060年には、人口は8700万程度に落ち込み65歳以上が占める割合は40%に達します。 もう、世の中、おじさん、おばさんばかりです。 ちなみに、日本企業のCEO就任の平均年齢は、すでに60歳を超えていま…

勤続XX周年って祝うもの?

こちらの本、「日本の会社はほとんどいらないよね」、という話と、「社畜やるより好きなことやった方がいいよ」といった内容です。 99%の会社はいらない (ベスト新書) 作者: 堀江貴文 出版社/メーカー: ベストセラーズ 発売日: 2016/07/09 メディア: 新書 こ…

眠るな営業!

システム開発では多くのミーティングが発生します。その際、ベンダーからは多数のメンバーが参加します。システムが大きくなればなるほど、分業化が進み、各領域ごとに担当が割り振られ、ミーティングは総勢十数人になることもあります。 様々な関係者が参加…

Google怖い?

今更ではありますが、GoogleのAI技術の進歩には驚かされます。でもその利便性の一方で、様々な個人情報が抜かれていくのは理解しておく必要があります。 写真の認識 Googleフォトの認識力はもう言うまでもありませんが、驚異的です。 www.appps.jp ディープ…

あなたの個人情報なんて600円程度

前回は、少しでも個人情報を守るためにというネタでしたが、今回はそんなことやっても、いずれあなたの個人情報は漏れていく、しかも格安で、という身もふたもない話です。 メールアドレス程度の個人情報はわずか1ドル さて、いろいろとセキュリティ対応し…

セキュリティ被害を少しでも抑えるために

情報漏洩は、毎日のように起こっていて最近は麻痺しつつあります。こちらを書籍を読むと、どれだけ個人情報が裏で取引されているかよくわかります。 闇ウェブ (文春新書) 作者: セキュリティ集団スプラウト 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/21 メ…

Apple Payはダレトク?

Apple Payがサービス開始したそうで盛り上げってますが、どんどん決済手段増やして一体ダレトクなのかという話です。 www.apple.com 利用者はより便利に 言うまでもなくApple Payのおかげで、ユーザーは便利になります。ばらばらだったカードがひとつに、よ…

文書はもう書かない?

前回まで形態素解析の話をしてきました。 blog.sme-itdept.com ただ、内容としてはKH-Coderを使って遊んでみました程度で、解析というのもおこがましい内容です。これで解析というと研究者の方々には怒られてしまいます。 文書評価は難しい 前回までは、ブロ…

ブログはどうかわったか - 形態素解析4-対応分析

前回、対応分析がうまくいかなかったのですが、樋口先生からコメントいただきまして、リトライしてみました。 まず、失敗作がこちら 大量に「2016」、「2015」といった年が出力されています。これは<H1>タグの使い方が間違っているようです。 <H1>2015</H1>[記事1]<H1>2015</H1>[記</h1>…

ブログはどうかわったか - 形態素解析3

引き続き、ブログの形態素解析です。 図示してみる 前回行った年度別に頻度を出すだけでも特徴的なワードがなんとなくわかるのですが、もう少し図的に表記することで、各年度の関係性が良く分かります。共起ネットワークという機能を使うと、各年のタグと同…

ブログはどうかわったか - 形態素解析2

前回、ブログデータを整形しました。早速KH-CODERに取り込んでみます。ファイルを選択して取り込み、前処理を実施すると、とこんな感じになります。 H1の数がブログの投稿数+ドラフト数となります。ブログ数としては199件です。行数としては、10016行。1ブ…

ブログはどうかわったか - 形態素解析1

前回、前々回と語彙の話をしてきました。他にも、文書の書き方本は多々読んでいるのですが、結果としてブログの文書は進歩しているのか、それが最大の関心事です。 そこで形態素解析を用いて、自分の文書を定量化し傾向を見てみようというのが今回の趣旨です…

日本語を改善する - 語彙を作る

引き続きこちらの書籍より 語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書) 作者: 石黒圭 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2016/05/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 前回は、類義語、対義語を考えることで語彙が増えるという…

日本語を改善する - 語彙を増やす

ブログを書いていると、もう少し文書力を向上したいと感じることがあります。別に文学的な文書を書きたいとは思いませんが、人並みの文書を書きたいという気持ちはあります。 語彙力を増やす そんな中、最近読んでいるのがこちら、 語彙力を鍛える 量と質を…

デスマーチで支える日本のサービス品質

ソフトウェア開発と言えばデスマーチですが(?)、なにもデスマーチはIT業界の限定ではなく、サービス業、小売業の現場でも頻繁に発生します。 ITだけがデスマーチではない 以前IT業界に身を置いていたこともあり、デスマーチはそれなりに理解しているつも…

IT部門長になると家が建つ

ITのシステム開発では、大きなお金が動きます。中小・中堅企業でも億単位のお金が動いていきます。 バブルがあったらしい 土地や建物の開発では、数十億円、数百億円のお金が動くそうで、発注者側はゼネコンからの接待がありそうです。 一方で、ITのシステム…

図書館システムの統一化

日経ビジネスにカリールという会社が紹介されていました。 calil.jp 全国の図書館の蔵書が検索できるサイトです。 部分最適の行政システム 前にも書きましたが、行政の作るシステムは、大半が部分最適で、どうにもならないシステムです。そもそも予算が地方…

消える職種

IT AI

週間ダイヤモンドのAI特集では、AIによって消える職種というのが掲載されています。 週刊ダイヤモンド 2016年 8/27 号 [雑誌] (勝者のAI戦略) 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2016/08/22 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 士業が狙われ…

新ホタル族

自分が子どものころはそこかしこにタバコの煙がただよっていました。喫茶店、レストランは当然として、街中でも当然のように歩きたばこが行われていました。 1980年代ごろになると、嫌煙運動がはじまり、部屋内での禁煙が普及していきました。行き場を失った…

悪意に満ちたベンダー保守

ユーザーIT部門は、日々ITベンダーと熾烈なコスト争いを演じています。通常は、開発費で戦うのですが、最近はベンダーも勝手知ったるもので、開発費ではゆずって別のところで回収をはかります。 最近目立つのは、ソフトウェアの保守費用です。 上がり続ける…

教養としての歴史

最近、教養としての歴史がちょっとしたブームです。 なかでもおすすめは、こちらです。 昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー) 作者: 半藤一利 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2009/06/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 11人 クリック: 125回 …

車のない生活

昨年、10年近く乗ったファミリーカーを売りました。子供も大きくなり電車でも十分活動できるようになったのでまあいらないかなと。その後、車は買っていません。 都市部では車なくても困りません そもそも都市部では、電車、地下鉄、バスとかなり高度に整備…

更新の多いものをなんとかしたい

駅の案内板 先日、いつもの通勤ルートを歩いていてふと気づいたのですが、地下鉄の案内板(天井からぶら下がっている細長いやつ)が、更新されていて、日本語・英語に加えて、中国語、韓国語での案内文が追加されています。 こういうやつです。 blogs.yahoo.…

いつも余裕な大手SE

最近大手のベンダー企業の若手SEと仕事をする機会があったのですが、まあ、昔とは変わったものです。 対等な立場 彼らの意識のベースは、「対等な立場」です。 クライアントであろうとへつらわない、仕事では対等な立場、そういった考えがにじみ出ています。…

意思決定と愚痴

中間管理職になると意思決定が増えます。それもしょうもない意思決定が。 「A案とB案のどちらが良いか」 みたいなのはたくさんあるのですが、多くの場合、A案はAさんの案、B案はBさんの案といったように、裏に人間関係が潜んでいたりします。 つまり、一見施…

学歴なんていりません?

ちきりん氏とプロゲーマの梅原氏の対談の書籍です。 悩みどころと逃げどころ(小学館新書) 作者: ちきりん,梅原大吾 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2016/06/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 最初の話題が学歴です。 ちきりん氏…

社員に余裕がないと会社は伸びません2 - 組織市民行動

前回は、「評価されるかどうかわからないけど、他の人を手伝うような行動」をOrganizational Citizenship Behavior(OCB)とよび、海外で多数研究されているという話しでした。 blog.sme-itdept.com OCBは組織にプラスか さて、このOCBですが、本当に企業に…

社員に余裕がないと会社は伸びません1 - 組織市民行動

一時期の不景気もあり、日本の企業はどこも社員を絞り、少ない人数で社員をフル回転し会社を運営しています。一方でここ数年景気が良くなっていることもあり、さらに社員は忙しくなり、社員をこき使うのも極限までにきている感があります。 企業はいかに社員…

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